<プロフィール>

新井友紀子 東京都調布市在住

2016年建売住宅購入がきっかけで、独学で収納の勉強を始めました。
間取り図と収納本を眺め、引越しまでの間、メジャーやカメラを持って何度も新居に足を運び、寝る時間を惜しんで収納プランを考えました。
・家事がうまく流れるモノの定位置や収納方法
・夫の性格や子供の成長に合わせて、片付けや自分のことができるしくみ

を「間取り」から考える。というのが私の出発点でした。

引越し後に整理収納アドバイザーという資格があることを知り、2017年に1級を取得後、個人宅の整理収納サポートや、新居の収納プランニング、新築予定の方の間取り診断などを行っています。

住宅収納スペシャリストとの出会い(取得した動機)

動線を考え、パントリーの一部を奥様のクローゼットに

活動初期に、協会の冊子か何かで「住宅収納スペシャリスト」講座案内を見つけました。
「片付けが苦手」という人側の問題だけでなく、「使い勝手の悪い収納や動線の悪い間取り」という建物側の問題が、片付けにくさに拍車をかけるということに強く共感しました。
学生時代は建築を学んだものの違う道へ進んだ私は、「家づくりの仕事に携わってみたかったけど、もう無理だよな」と諦めていました。
しかし、整理収納の知識やスキルがある整理収納アドバイザーが、建物側についてもアドバイスができるようになったら、「新居こそはスッキリ暮らしたい」という人の願いをより強力にサポートできる!と思い、住宅収納スペシャリスト講座を受講しました。

住宅収納スペシャリストを受けて変わったこと

『新居のトリセツ』造作収納もご提案した事例

住スぺ講座では、ヒアリングに関する内容(オリジナルのヒアリングシートやワークなど)がとても充実していました。

ヒアリングすべきことが明確になり、お客様のニーズの把握やより良い提案ができる自信につながった気がします。

講座を受けて生活動線・家事がラクになる動線から考える収納、ライフステージの変化に合わせた収納などの重要性が自分の中でも肚落ちしたため、お客様へのご提案も必然的にお家全体のアドバイスになり、家全体の整理収納が完了するまで、一人のお客様と長くお付き合いできるようになりました。

家全体の収納を考えることができるようになったことで、新居の間取り図と現在の住まいの状況から新居の収納プランニングを行う『新居のトリセツ』や、オンラインでの間取り診断サービスも始めました。

主婦と生活社「CHANTO」掲載。帰宅動線を考えた収納

「たっぷり収納もある間取りにしたけれど、実際にどこに何を収納したら使いやすいのかイメージできない、ちゃんと片付くのか自信がない」という方、「間取りはだいたい決まったけど、収納の場所や大きさは適切かアドバイスが欲しい」という方などからご相談頂けるようになり、少しずつではありますが、家づくり、マイホーム計画のお手伝いができるようになってきたと感じています。

住スぺ講座によって、整理収納の提案スキルが向上し、その経験がこれから家を建てる方、引っ越す方にも役に立つと確信を持てたからだと思っています。

また「間取りから片付くしくみを考える」というキャッチフレーズが目に留まり、講師依頼や雑誌取材の依頼などにもつながりました。

今後の展開(夢)

生活様式の多様化、共働き率の増加などから、家事効率化、時短家事、夫婦の家事分担への関心は今後も非常に高いと思います。

優れた家電や便利グッズだけではなく、「動線や収納を工夫することでこんなに家事や片付けがラクになるなんて!」と感じてもらいたいと考えています。

知的家事プロデューサー本間朝子先生のセミナーに登壇

雑誌のような美しい収納を伝えるだけでなく、女性がもっとやりたいことに打ち込むために家事の負担を減らす収納提案ができる整理収納アドバイザー・住宅収納スペシャリストでありたいです。
夢は、「一生に一度の家づくりに整理収納のプロとして寄り添える存在になる」ことです。
オーナー様への間取り作成段階からの収納提案、住宅企業様とタイアップして成約につなげる間取り・収納提案のお手伝い、オーナー様向けセミナーや収納相談会…など、色々妄想は尽きません。

さらに経験を積んで、一歩ずつ夢に向かって進んでいきたいと思っています。

「全国の住スペ紹介」Vol.14、いかがでしたでしょうか。

新井さんは、整理収納のプロ側の住スペさんとして「間取りから片付くしくみを考える」といった、サービスを確立されました。すでに間取りの出来ている方へ、収納の場所や大きさは適切かアドバイスをしていくことは、暮らしやすい住まいを完成するためとても大切なことです。住スペを受講されて、学ばれたことを仕事に活かして活躍されている姿は、多くの方の目指すところでしょう。